「うなぎ飼育の使用器材など」
 第1期・第2期(大きさの目安:シラスウナギ〜15cm以内)
種 類 製品名・サイズなど メーカー 購入先・価格・備考
水 槽 45cmの標準水槽 ニッソー 水槽・ろ過器(上部)などのセット品
ろ過装置 上部式:セット品 ニッソー 飼育当初は上部ろ過器のみの使用
外部式:
エーハイム2222
エーハイム 価格は1万7千円位〜
スターターセット(ろ材付)
流量 500g/h 60〜75cm水槽用

選定理由:お店に薦められるがままに
ろ過材 上部式:マット ニッソー 水槽セット品(粗・細)
外部式:エーハイメック
エーハイサブストラット
フォームパッド
エーハイシンスパッド
エーハイム 水槽セット品(ろ材容量:2.3g)
照 明 水槽セット品 ニッソー 蛍光灯については、水草用のものに変更
保 温 サーモスタット 28度前後に保つ
エアー エアーポンプ 小容量
エアー
ストーン
ろ過器を兼ねた物 価格は1千円程度。商品名は不明
 
魚 類 シラスウナギ(約70匹) 国 産 自己で採取(漁業権取得あり)
ヤマトヌマエビ・メダカ 約10匹 エビはコケ取り用
水草用のもの 水槽内に5cmほど敷き詰める
水 草 ウィローモス こぶし大程
隠れ木 土や水草、内部ろ過器 小さい内は土の中や水草が隠れ場所となる
土の中からひょっこり顔を出す姿は可愛い
 
換 水 適 宜 水 道 水 冬場は加温及び塩素を中和させ交換
え さ 初期:糸ミミズ 小 売 店 お猪口1杯で100円〜200円程度
中期:糸ミミズ・配合飼料 配合飼料に切替えるために1週間程度混ぜる
後期:配合飼料 プロ用の餌 養殖場で使うものと同一の物を使用
市販店での入手は困難と思われます。
数回に分けて与えた。また成長の度合いにばらつきが出て来たので、餌の投与方法を団子状から注射器を使用して細長くそば状に与えるなどして、どこからでも食べやすい様に投与してみた。効果があったのかどうかは分かりません。。。
解 説  シラスウナギを水槽に入れて28度位まで加温をすると、数日で体に沿って骨の辺りが黒くなってきます。その頃には糸ミミズを捕食する様になり、食べると体の中が透けて見えるのですぐに分かります。数日後には全てのうなぎが捕食を開始していたことを確認しましたが、糸ミミズには細菌(E.tarda)の病原がある様でなので、常食をさせると病気になりやすいそうです。そこで、配合飼料に切り替えました。約1週間をかけて糸ミミズの量を少しづつ減らし、逆に配合飼料を徐々に増やして完全に切り替えます。餌は餅状で元気の良いウナギは体を回転させながら餌を食いちぎって穴を開けてしまう程です。見ている方が気持ちいい位に良く食べますので、成長の早いうなぎは1ヶ月で5cm位は大きくなります。また、成長するにつれて排泄物などにより水が汚染されるため、ろ過を考えなくてはなりませんが、水槽の大きさに合わないほどのうなぎの数が居ますので、ろ過器もひと周りくらい大きなものを設置しました。しかし、標準のストレーナーでは吸気口から小さなうなぎが吸い込まれてしまうのと、水を循環するモーターの発する熱で夏場の水温が上昇してしまうのが難点です。吸い込み防止は吸気口をスポンジ(ディスカス産卵用)で覆いましたが、水温上昇については防止する手立てがなかったので、エアレーションの容量を大きくして熱を放出させる程度でした。結果、夏場は餌の食いが悪くなり、うなぎが夏バテしていたみたいです。
人間が夏バテ防止にうなぎを食べるのに、可笑しなものです。。。
 第2期(大きさの目安:約15cm〜)
種 類 製品名・サイズなど メーカー 購入先・価格・備考
水 槽 60cmの標準水槽 ニッソー 水槽・ろ過器(上部)などのセット品
ろ過装置 上部式:水槽セット品 ニッソー 後に、ろ過装置を交換した。
外部式:
プライムパワー30
ニッソー 価格は1万2千円位〜
流量 900g/h 90〜120cm水槽用

選定理由:安くてある程度の能力がある
ろ過材 上部式:
エーハイメック
エーハイム マットは粗めの物を使用していたが、目詰まりが早いので、エーハイメックのみを綺麗に並べて敷き詰めた。
外部式:エーハイメック
   :サンゴ砂(粒中)
エーハイム マットは粗めの物のみ(ろ材容量:5g)
サンゴ砂は、ろ材+PH安定用に使用
照 明 水槽セット品 ニッソー 標準のもの
保 温 サーモスタット 28度前後に保つ
エアー INNO-β6000 ニッソー 価格は4千円程度
容量 6g/分
(大容量タイプ)
エアー
ストーン
FT60(エアー用) ユニホース 価格は1千円程度
カーテン状にエアが排出されるタイプのもの
 
魚 類 ウナギ(約30匹程度) 国 産 15cm以上に成長したものを選別して
金 魚
クチボソ・オイカワ・
川エビなど
相模川産 網などで捕まえてきたもの
水草用のもの 飼育後期はフィルタの目詰まり防止の観点から土を撤去した。
水 草 なし
隠れ木 なし うなぎの活動域を制限してしまうのでなし
また、いつも姿が見れるように
 
換 水 適 宜 水 道 水 冬場は加温及び塩素を中和させ交換
え さ 初期:配合飼料+魚油添加 プロ用の餌 市販店での入手は困難と思われます。
餌の量に応じて魚油を添加(養鰻場使用)
中期:配合飼料・鯉の餌 市販の鯉の餌に切替えるために混合
後期:鯉の餌 小 売 店 普通の熱帯魚店で購入できるもの
注射器を使用した投与には限界を感じ(注射器から出る量が少ない)団子状に戻して投与する。また、養鰻場で使う配合飼料は入手が難しく、購入ができても20kg単位なので(自分の知る限り)鯉の餌に切り替えた。誰か県内で少量でも売っている店を知っていれば教えてください。
解 説  うなぎのサイズが15cmを超えてくると、頭を悩まされます。それは糞の量です。
1回に与える餌の量が次第に増えて行き多い時には大人のこぶし大程の餌の量を毎回60cmの水槽の中に与えていました。よって、外部ろ過器の目詰まりが激しく3〜4日に1回は手入れをしてやらないと水の循環がすぐに悪くなって、うなぎの動きや食べ方にも変化が出てきます。当初は神経質にアンモニアの量や亜硝酸、PHなどの幾つかの項目を毎日測定して記録していましたが、糞の量が増えるのと同時に検査結果が、いつも危険域を示すようになってしまい、バイテリア注入など市販のものを使い対処していました。しかし
「PHを下げなければ亜硝酸の濃度は高くても経験的に大丈夫」との事でしたので、ろ過材兼PH安定用にとサンゴ砂を使用することにより解消し、以後は感覚的にうなぎの状態を見て、餌の投与回数を減らすなどして飼育しました。
 あと、飼育の過程で、これはいいなと思ったことは、金魚を一緒に飼うことです。
食べ残った餌などが、水槽の底に細かく散って残りますが、それらは丹念に食べてくれるので、とても助かります。但しうなぎは魚食性なので金魚の大きさによっては食べられてしまいますから注意が必要です。いずれも水槽の中で、養鰻場みたいに大量の鰻を早く成長させる目的(もちろん食べることも)で行いましたので、通常の飼育形態とは異なると思います。
pHの参考値
pH 6.5以上   亜硝酸濃度  多くても大丈夫
   6.2       〃    
10ppmで危険
pHは7が中性で、これより低ければ酸性、高ければアルカリ性で、ちなみに海水はpHが8.2、河川水のpHは7前後らしいです。(県の水質情報より)

 

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